アイオライト(無処理)

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2018年05月07日

アイオライトはギリシャ語で青紫を意味する「イオス(IOS)」と、石を意味する「リトス(LITHOS)」から名づけられました。別名はコーディアライ ト。上から見るとブルー、もしくはバイオレット、横から見ると、ほとんど無色かごく淡い茶色に見えます。このような不思議な性質を、多色性といいアイオラ イトに特に強く見られます。サファイヤの青さと水の透明さが連想されたので、長い間ウォーター・サファイヤとも呼ばれてきました。また、数あるブルーの宝 石の中でアイオライトは一見しただけで見分けがつきやすいものです。 かつて北欧のヴァイキングは、アイオライトの薄い板を、偏光器として使用し、もや・ 霧・雲に影響されずに、太陽の位置を確かめて航海したそうです。こうしたことから、アイオライトは「ヴァイキングの羅針盤」ともいわれてきました。

アイオライトは透明なもののみがファセットカットされ、半透明なものはカボションカットされて、ジュエリーの素材となっています。

同じような色みのサファイヤに比べるとはるかに安価ですが、独特のブルーは落ち着いた感じで、ジェムクオリティのブルー・サファイヤの代替品として位置づ けるのではなく、アイオライト独特の美しさを楽しみたいものです。一方、低品質のものはカボションカットのほか、カービング(彫刻)にされます。

多くのブルー・サファイヤは、美しい色みを引き出すために熱が加えられていますが、アイオライトは自然のままの色で、一切加熱処理はされていない宝石で す。硬度は7~7 1/2で、クオーツ(水晶)よりも硬く、耐久性に問題はありません。現在の産地はスリランカ、インド、ブラジル、タンザニア、ナミビアです。


アイオライトは比較的知名度が低いのですが、その美しさと独特の性質のために十分な産出が確保できれば、今後人気の上昇する宝石になる可能性があります。

Necklace, Platinum
Iolite 1 pc
Untreated
1.18 ct
Diamond 4 pc

Name of Mineral :Iolite
Mohs Hardness : 7~71/2
Refractive Index : 1.542~1.551
Specific Gravity : 2.61

 Weight :3.44 ct
Size (mm) : L 11.1 x W 9.2 x D 5.72
Untreated
Gem Quality

多色性
ルビーやブルー・サファイヤをはじめ、複屈折(1本の光が宝石の中で2本の光に分かれること)の性質がある宝石は、角度によって二つ、または三つの異なっ た色が見えます。その顕著なものがアイオライトで、写真のように面1の方向からは濃いブルーに見え、面2の方向からはわずかに褐色を帯びた無色、面3の方 向からも無色ですが、こちらはわずかに青みを帯びて見えます。

このように明確に分離されるのは、結晶の方向に対するカットの仕方によるもので、若干の角度の違いが宝石の美しさを大きく左右します。アイオライトの落ち 着いた独特の美しさは、結晶の持つ多色性とそれを引き出す適切なカットによって生み出されているのです。この10年間、特に米国で人気のあるタンザナイト も、多色性の強い宝石の一つです。

品質の見分け方

透明度の高いバイオレット・ブルーの美しいものがジェムクオリティで、クオリティスケールの6~4、S、Aが相当します。縦の列のDを見ると、ミルキーで 透明度の低いのがわかります。これらはアクセサリークオリティで、通常カボションカットにされます。ミルキーなカボションは優しい美しさを発揮し、価格も 手頃なので、手軽に楽しめる装身具として活用されています。

選び方

透明度の高い、美しいバイオレット・ブルーが、アイオライトを選ぶ時のポイントです。本来低価格の宝石なので、ファセットカットのものを選ぶのなら、ジェムクオリティにこだわりたいものです。アイオライトは激しい多色性のために、正面から見るとブルーであるものが、斜めから見ると淡くなったりするなど、極端に見え方が異なります。いろいろな角度から眺めて確認することが必要です。これはアイオライトの特徴なので、その違いを知っておくことも楽しみの一つです。ファセットのものもカボションのものも、明度(Tone)7以上の色が濃すぎるものは避け、ジェムクオリティ以外では明度3をおすすめします。3カラットサイズのジュエリークオリティの価値は石のみで1個当たり400USドルが目安です。(2001年現在)


QUALITY SCALE AQUAMARINE Heated